もう一ひねり欲しいかな

ストーリー自体はどっかであったような・・・平凡な青春小説です。
帯とかで紹介されているほどそれほどテンポも良くなかったし、主人公のキャラが弱すぎる。
廃部寸前の軽音部が文化祭を目指すっていう設定は大好き(洋楽限定)なんだけど、キャラやストーリーにもうちょっとひねりが有っても良かったかも。


これぞ青春小説!!
あなたはロックバンド…好き? バカで熱い青春ストーリーって…好き? 胸が爽やかになる読後感って…好きですか? 高校を舞台に熱きバカ達の青春が爆発する!! 規則規則で生徒をがんじがらめにする嫌な教師に、味方?になってくれる謎の教師… かけがえのない仲間 魅力的なクラスメイト 絶体絶命の軽音部が奇跡を起こす!!! 青春映画の傑作「シコふんじゃった」や「スウィングガールズ」、「ウォーターボーイズ」etc…そのどれにも負けない! 映画を越える小説の誕生です!! さぁ一緒に、ロックしようぜ?っっ!!

ジャケ買いしました。
CDやレコードでジャケ買いがあるように本でも、そういう買い方もアリと教えてくれる作品。僕は(例えば)”小説や漫画で音楽を表現できるか”という事を(自分の)テーマの一つとして持っているので、とても興味深く読ませて頂きました。ポンコツツギハギ感はあるものの、何というか”ダサカッコイイ”感を感じさせてくれて、グイグイ引っ張る疾走感もありました。10代20代は勿論、30代40代にも、「忘れちゃいないけど、こういう事をおざなりにしていませんか?」という事を軽妙に教えてくれる筆力には、脱帽しました。勿論、突っ込みドコロもありましたけど、(野暮だなと思い、書くのを止めました。)それを補って余りある作品。それから、表紙の神山啓人クンの弾けんばかりのジャンプに免じて星一つはオマケです。(笑)最後の曲紹介のページも粋で素敵です。(表紙の)まんまの話に、久しぶりに若さ溢れるストレートなポップチューンを堪能させて頂きました。ご馳走様でした。(追記ですが)作中に出て来る曲を全く知らなくても充分、楽しめますよ。(o^-')b

階段途中のビッグ・ノイズ (幻冬舎文庫)
越谷 オサム

マネークリップ
posted by nana at 17:56 | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

己の殻を見事打ち破り成長する

傑作青春小説
先日、誉田哲也著「武士道エイティーン」を読んだ
かなり、感動した


もっと「剣道」を題材にした小説が読みたいと思い、本著を手に取った

海堂氏の著書を読んだのは今回が初
医療小説を多く手掛ける著者
本著はそれらの作品群の外伝的作品
医学生剣道大会の様子を主に、東城大学の速水・帝華大学の清川の視点から描く
主人公達2人は学年が進み部の主将となり、少し破天荒な師匠達に出会い、それぞれが己の殻を見事打ち破り成長する
傑作青春小説だった


本著の主人公の一人・速水はのちにジェネラル・ルージュとよばれる伝説の外科医になるようだ
また、その他の登場人物も他の作品に登場しているようだ
それらの医療小説郡も読んでみようと思います

小説というより・・・
小説というより、映画のプロットやマンガの原作といった印象を受けました。いくらエンターテイメント小説とはいえ、これ程までに紋切り型のスポコンストーリーをかっこいい登場人物とかっこいい台詞で彩るだけでは、小説好きを満足させられないのでは?・・・正直失笑を漏らしてしまう部分も多々ありました。
とは言え、海堂ワールドのファンや個々の登場人物のファンは文句なく楽しめるはず。特に『ブラックペアン1988』とはダイレクトにリンクする部分が多いので、読んでおくことをオススメします。
逆に海堂さんの小説を初めて手に取る、という方にはオススメしません。

現時点で、海堂さんは医療小説以外には手を出さない方がいいのではないかと、お節介ながら思います。今までの小説は、医療の専門知識や制度への問題意識が作家としての素人臭さをカバーしていたんだな、と気付いてしまいました。

この作品に関しては低い評価をつけてしまいましたが、バチスタを始めとする一連の医療小説は大好きですよ!

それなり・・・かな?(^^;
「医鷲旗」は誰の手に?
東城大学医学部剣道部の速水、帝華大学医学部剣道部の清川は、おのれの
全てをかけて戦う。その陰で、彼らを見守るのは阿修羅と呼ばれている高階
だった。はたして勝負の行方は?速水、清川の青春時代を描いた作品。

「ジェネラル・ルージュの凱旋」に登場した速水、「ジーン・ワルツ」に登場した
清川、そのほかにも田口、高階など、海堂作品に登場するおなじみの人物が
登場する。速水と清川の因縁の対決は、手に汗握る。剣道を経験していない者
でも充分に楽しめる。けれど、どこか漫画的なところもあり、読んでいて「あり得
ないでしょう!」と突込みを入れたくなる部分もあった。特に速水の特訓の内容には
驚かされた。「郊外にある城址」での特訓とあるが、銃刀法違反で捕まらないのか?
所持するだけでも大変なことなのに(^^;ちょっと現実離れしすぎた感も否めない。
けれど、海堂作品に登場するいろいろな人たちの若き日の姿を垣間見るのは楽し
かった。まあ、それなりに楽しめる作品だとは思う。

ひかりの剣
海堂 尊

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タグ:海堂 尊
posted by nana at 18:33 | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

雰囲気的には「和製ハリー・ポッター」

我思う、故に…
小学六年の龍神(たつみ)は、公務員の父、テニスも大会で優勝するし作文も校内で表彰される弟、少し勝ち気な妹。礼儀正しい兄弟。その中で龍神は違和感を感じながら生活している。その違和感は、町外れの搭に行った時カタチになる。搭には、死んだはずのおじいちゃんが住んでいた。おじいちゃんは、龍神に問う。善とは何か、悪とは何か。龍神はこれまで正しいと信じていた事に疑問を持ち始める。親の言う事、学校が決めた事、本当に正しい?それに目覚めた龍神は、親の敷いたレールから外れ始める。両親は不安にかられ、監視し自分のレールに戻そうとする。でも自分の道を龍神は、見つけてしまった。子供を持つ親にも、読んでみてほしい。子供の事を私物化してないだろうか。子供を一人の人間として見ているだろうか。この小説は2000年に『チャレンジキッズ五年生』に『ぼくの幽霊屋敷日記』として連載されていた物である。その当時これを読んでいた、人も読み返して欲しい。あなたは、自分の考えをちゃんと持ってますか?

とてもよろしい物語です。
妖怪アパートほど日常(悪く言えばマンネリ?)に流されず、一人の子供が精神的に成長していく大きな要素として、妖怪や幽霊が登場します。雰囲気的には「和製ハリー・ポッター」ですかね??(ほめすぎ??)作者は続編を書くのを渋ってるようですが(Byあとがき)ぜひ、主人公も、物語も成長し続ける物語を書き続けていただきたいものです。

僕とおじいちゃんと魔法の塔(1) (角川文庫)
香月日輪

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posted by nana at 14:45 | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

シロウト向けでないのがとても残念

あくまでフィクション
占守島攻防戦を、ハイライトにすえたフィクション。

ノンフィクションではない。

日本側登場人物には、実名の人物と、実名を連想させる仮名の人物が、混ざって登場する。

参謀総長の梅津は梅本駐ソ大使の佐藤は佐本など。

松岡洋右は、実名で出ているが、彼の役割は、まったくの仮想のものだと思われる。

したがって、緩い事実関係をベースにした小説であって、ノンフィクションを期待してはいけない。

まだ、何も終わってなどいなかった・・・
昭和20年8月15日。

核と言う名の地獄の炎で二つの都市が焼き尽くされ、数百万の人命とそれと同じ数の可能性と引き換えにやっと訪れた平和。

多くの日本人はその日を認識している。

果たしてそうだったのか?そうでは無かった。

まだ何も終わってなどいなかった・・・占守島に駐留していた第十一戦車連隊を始めとした第九十一師団はアメリカの介入を招来する為に総力を挙げて迎撃する事になる。

一方。

樺太に展開していた第八十八師団は多数の居留民を護るべく絶望的な撤退戦を演じる事となった。

これはポツダム宣言受諾後に北海道の北の彼方において、祖国分断の危機を阻止しこの地に住む人々を護る為に立ち上がった人々の物語である。

とある国民的な作家が「これは意味の無い戦いだった。

」と論じているが私はそうでは無いと反論します。

もしそうだとしたらこの戦いやその後のシベリア抑留で亡くなった人々は勿論、生き延びた人々に「生き延びて帰国できて良かったね。

しかし貴方方が生き残った事は余計でありその後の人生は無駄でしかないのですよ。

」と言う事になりかねません。

私はその作家の生き方や考えと作品を敬愛し尊敬しているだけに残念でなりません。

さて、この作品に不満があるとすればこれらの島々に住んでいた人々の描写が殆ど無いことでした。

占守島では水産工場に勤めていた数百人の女性をソ連軍の蹂躙から護るべく多数の船に便乗させ脱出させることに成功した事はその最たる事だったと思いますし。

ただそれらを度外視したとしても私にとってこの作品の評価は星4つであった訳です。

戦後日本の運命を左右した、知られざる重要な戦闘を題材にしたノンフィクション・ノヴェル
昭和20年(1945年)8月15日、日本が無条件降伏し、太平洋戦争が終結した後、ソ連軍は千島列島北部に進攻した。

だが、千島の日本軍は果敢に抗戦して敵の進軍を阻み、最終的にソ連の北海道占領を阻止した。

本書は、この千島攻防戦を題材にしたノンフィクション・ノヴェルである。

恥ずかしながら、このような戦後日本の運命を左右した、ドラマチックな戦闘があったとは、これまで全く知らなかった。

なぜこれほど重要な戦いが埋もれてしまったのか…それはさておき、大いに期待して本書を読んだ。

しかし、うーん…私には合わなかった。

つまり、ふだん戦記を読みつけないが、千島攻防戦に興味を持ったので…というドシロウトには、ふさわしい本ではないのだ。

まず、戦車戦闘のきわめて詳細な、マニアックとすら言える描写に、読むのがしんどくなった。

もう少し一般的にしてほしかった。

また、話がノモンハンから始まるのも、シロウト目にはピントがズレているように見えた。

非常に興味深い、しかも一般にあまり知られていないテーマなだけに、シロウト向けでないのがとても残念である。

八月十五日の開戦 (角川文庫)池上司

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タグ:池上司
posted by nana at 00:29 | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ネパールのエベレスト街道へのトレッキング

自己発見
著者の岩本さんは流学を通して自分をどんどんさらけだし、自己の発見、現在の行動力の源を得ます。

自分の強い部分も、弱い部分もすべて知り、まさに悟りの境地と感じました。

私も自分のできる範囲で、世界を、現実を知る努力をし、自分を見つめ直そうと思います。

描写がもう少し詳細であれば、もっと楽しめる作品だと思いました。


旅は色々なことを教えてくれる。

一人旅、しかもそれが外国であればなおさらである。

旅が教えてくれるものは、その人の価値観、人生観、考え方などによって大いに異なるだろう。

しかし、旅をすることによって「何か」を学べるはずである。

そして、そういった「何か」は、たいてい普段生活している日常ではない場所に存在しているものだ。

同世代の作者が世界を流れ、もがき、苦しみ、泣き、笑い、学んだ全てがつまったこの本を読んで、自分の幸せとは何かについて考えさせられた。

果たしてこのままの自分でいいのだろうか。

「それなり」な人生で満足していないだろうか。

今の生活とはかけ離れた、もっと泥臭くて、もっと薄汚くて、でもとっても素直で人間味の溢れるところに、自分の求めるものがあるのではないだろうか。

私は、もうすぐ24歳になろうとしている。

この機会に、もう一度自分と真摯に向き合い、「何か」について熟考し、探求する必要があるのかもしれない。

21世紀の'On the Road'
〜12年前、私は36歳のときに初めて海外にでました。

ネパールのエベレスト街道へのトレッキングです。

爾来、毎年のようにバックパックを背をって個人旅行をしています。

P98に書かれている'We are the〜〜 one.'(われわれは「ひとつ/一体」だ、と訳すのでしょうか)、非常に大事な言葉だとおもいます。

P119に書かれている「ぽれぽれの時間」、私も時間のない国にいきたい!いつもそう願っています。

P159に書かれている「(僕は)人類の一員」です、はP98と同じ趣旨でしょうが、重要な言葉です。

P228に書かれている「ここで常に問われているのは<自分が〜〜ナニ人か>ではなく<自分がナニ者か>なんです」は私の心にビビッときました。

「あんた自身の話しをしてよ」とまわりのひとに言われる・・・、そうだよね、自分の話しができなければ意味がないよね。

いつまでも、何歳になっても、づっと旅を続けて、日本をふくめて世界中のいろいろなひとたちととことん話していたい自分でありたい、とこの本を読んであ〜〜らためてつよくおもいました。

流学日記岩本 悠

コーチ バッグ

タグ:岩本悠
posted by nana at 21:23 | 生活 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

江戸の香りと大正浪漫

人情ある怪盗団たちの話を聴こう
「天きり」って知ってます?
屋根を切って夜な夜な気づかれぬうちにこっそり出入りして盗みを働くこと。

その天きり松の幼少の頃に盗人に丁稚奉公に出され様々な優秀な盗人たちの話を留置場で話聞かせる。

美しいおこんさん、カッコいい栄治さん、そんな大悪党たちの人情ある悪さがとてつもなくヒーローな話に聞こえてくる。

大正ロマンな小説。

江戸の香りと大正浪漫
浅田次郎の人気短編シリーズ。

著者自身も非常に気に入っている作品らしい。

泥棒の話と聞いて良い印象を持たないかもしれないが、義賊をイメージしてもらいたい。

目細の安、強盗の説教寅、ゲンノマエのおこん、黄不動の栄治、百面相の常……登場するのは、いずれも魅力溢れる人物だ。

特に「おこん」は男が理想とする女性像と言ってもいいだろう。

また作品には山県有朋、永井荷風といった実在の人物も登場する。

物語の主な舞台となる大正は、日本の近代史の中でも興味深い期間だ。

15年足らずという短い年月ながら、激動の明治と戦争へと向かう昭和に挟まれ、市民文化が華やかだった頃。

1912(大正12)年の関東大震災で東京…当時は「都」ではなく「市」だった…が灰になるまでの、束の間のきらめき。

古いものが否定され新しいものがもてはやされる風潮は、1980年代末のバブル期を思わせる。

そしてそういう世でも義理人情を重んじ、粋を愛した人々の生き様には、ほれぼれとさせられる。

もともと徳間書店が出版していたが、後に集英社が引き継いでシリーズ化した。

1巻では「槍の小輔」と「百万石の甍」がおすすめ。

暇つぶしにどうぞ
暇なときにどうぞ。

内容は浅田次郎お得意の【お泣頂戴】ではないものの、本の中の刑務所のの囚人と同じ様に続きが早く聞きたくなってしまいなんとなく全四巻揃えてしまう。

そんな一冊です。

じっくり読むなら蒼穹の昴や天国への百マイル、軽く読むなら天切り松や王妃の館。

如何ですか?天切り松 闇がたり 1 闇の花道浅田次郎

ネックレス
タグ:浅田次郎
posted by nana at 19:32 | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

音楽の趣味が広がった

お買い得
ピアノ講師をしています。

生徒用クリスマスプレゼントとして購入しました。

他の種類のこの手のCDも持っていますが、
演奏者が同じでレベルもいまいち、聴いていません。

こちらは、演奏者が一流で聴き応えもあります。

長い曲は抜粋になっていて否定する方もいらっしゃいますが、
気に入れば全曲入ったCDを購入すればいいし、
抜粋にすることでたくさんの曲が入っているので私は大賛成です。

私にとってほとんど聴いた事がある曲ですが、
例えばラモーのタンブラン(子供の曲集に入っている)など、
改めてプロの演奏で聴いて見直した曲もありました。

これからクラシックを聴いてみようと思われる方&初心者にとって
お買い得でとてもよいCDと思います。

聞いた事ある♪…がいっぱい
曲名は知らないけれど、どこかで聞いた、知っている!…という曲が満載。
クラシックには、まったくの素人です。


ピアノを習っている子供に、少しでも多くの曲に触れてほしくて買いました。


結果、子供も楽しんで聞き、私もリラックスタイムに流して聞けるCDでした。
”通”の方からすると、いろいろと不満点もあるのでしょうが
クラシックを少しでも身近に、と考える初心者の方ならば
小理屈抜きに、大変楽しめるCDです。
曲しか知らなかったけれど、作者やタイトルも、あらためて知る事が出来、勉強にもなります。


まずは慣れ親しみ、そしてその後に、次へのステップアップをすれば良いでしょう。
ちょっと退屈、難しい…と思われがちなクラシックの世界の裾野を広げるという意味でも
入りやすく、とても良いCDだと思います。
クラシックの扉を叩くチャンスは、誰にも公平にあるのです!

音楽の幅が広がりました

色々なオムニバスを聴いてみて、これが一番良いように思ったので購入しました。


とにかくCDのケースがとても使いやすいのが嬉しいです(ケースが気に入って他のベストも購入)。


曲ごとの音量の落差も少ないですし、音質はどれもきれいです。

知っているピアニストの名前が多いのも嬉しいです。


初めは「抜粋」という言葉が気になっていましたが、協奏曲などで他の楽器がメインの部分をカットしてあるようで、ピアノの音だけ聴いていたいときが多いので嬉しい配慮でした。


1曲1曲丁寧な解説の分厚い解説書も興味深いです。


私は今までショパンとモーツァルトにしか興味がなかったのですが、このCDを買ってから、色々な作曲家や演奏家が気になり始め、楽譜を買ったり、映画を見たりして楽しんでいます。


音楽の趣味が広がったと思います。
どこかで聴いたクラシック ピアノ・ベスト101
ヴェレッド(イレーナ)

ネイルケア
タグ:クラシック
posted by nana at 16:05 | 生活 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

読み進むうちに苦痛になってきた

押井監督らしい作品です
第2次大戦時の兵器に対する薀蓄が怒涛のように描かれます。

それにワクワク出来る人なら読んでいて楽しいのではないでしょうか。

後半、ケルベロス隊(←敢えてこう書きますが)の滅びが主題に変わってくる事が主人公の映画撮影に対しての意思が読み取りづらくなってるかな、と。

ただ、これに関しても押井作品(映画含む)ならば普通によくある事だと・・・まぁ、自分が読み取れていないとも言えるかもしれませんが。

読後、悲劇や滅びの美学だけじゃないエンターテイメント満載の押井作品が見たいと思ったのも事実。

そういう意味では劇場版パトレイバー1作目は異色作なのかもしれません。

木更津航空隊
押井氏の書き下ろし小説、そして氏のライフワークである題材として興味があり手に取ってみた。

私はこのシリーズの事は良く知らず、ラジオドラマ等も聞いたことが無いのでフラットな感情で手に取ってみた。

まず、出だしはなかなか味のある印象で期待感が持てる内容であった。

しかし、しかしである。

読み進むうちに苦痛になってきた。

まず、・ドイツ、ロシア双方の参謀本部発表の報告書を読んでいるような印象・登場人物の心理描写(情景からの心理的移り変わりも含む)が非常に下手・物語に直接関わりの薄い(もしくは無い)兵器の“これでもか”という説明・主人公が何をしたいかが分からない。

また、伏線に失敗している上げ始めたらキリが無いが、全体としての印象は、昔パソコンゲームが一般化する以前に流行した戦争ボードゲーム“シュミレーションゲーム”の内容を読まされているような印象を受けた。

氏のファンの方には申し訳ないが、自己満足の世界を出ていない“読み物”でしかない。

ケルベロス 鋼鉄の猟犬押井守

ブラウス
posted by nana at 15:09 | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

真実とは全く異なる歴史が作られる可能性がある

半端じゃない災厄の前夜
どのキャラクターも、前作に比べて奇矯さが薄れてきたと感じるのは、作者に変化があったのか、読み手である私が彼らに慣れただけなのか。

人間関係に特に変化があるわけではないが、物語の舞台は一層、戦争の予感が色濃くなる。

静かに、気づいたときには手遅れになりそうなほど速やかに、ひたひたと近づき、誰も逃れようのない大きな渦に、既に巻き込まれている空気。

この空気を、小説の外で感じることのほうが怖い。

はたして、戦争をあってはならぬ物語にとどめおけるのか。

考えると、作中の折口ならずとも暗澹となった。

なんとも不思議な世界観。。。


仕分け屋・木島平八郎、神隠し、人間避雷針・・・などなど、この作品には存在するはずのない人・モノが次々と出てくる。

それはどれもこの世にあってはならない。

しかし、一方で、津山30人殺しや優生政策といった実際に起こった事件・事実も話の中に出てくる。

これらも、本来ならこの世にあってはならない。

この作品を読んでいると、現実と空想の境界線が曖昧になってくる。

世界が「ぐにゃり」とねじまがった感覚に襲われるのである。

もともと現実・事実と、空想・妄想との間にはっきりとした境目などないのかもしれない。

全てが絡み合ったものが歴史となるのであろう。

しかし、しばしばそれらは権力者によって彼等の望むように書き換えられる。

真実とは全く異なる歴史が作られる可能性がある。

うまく説明できないが、その危さはとても魅力的だ。

誰も知る事のない人類の歴史が存在する・・・。

おそらく、その歴史は、この作品よりも「ぶっ飛んだ」内容なのだろう。

『木島日記』は、今までと違った視点を読者に与え、想像力をかきたてる作品である。

ちょっと変わった、一味違う小説を読みたい方は是非読んでいただきたい。

安心して読める面白さ。


”実際の歴史ではない”と書きながら、なんとも真実味を帯びた木島シリーズ第2弾。

津山30人殺しなどをモデルにし、日本という帝国が行おうとしていた事を淡々と書きながら、面白いです。

シリーズは全3作で終わる予定だとか。

木島日記 乞丐相 (角川文庫)大塚英志

チュニック
タグ:大塚英志
posted by nana at 13:59 | 生活 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

完全を求めることの矛盾と焦燥

畜類
石原が畜類だと良く分かる作品。

読むと目が汚れる。

完全を求めることの矛盾と焦燥
「太陽の季節」の延長で有産階級の子弟が遊び回るような風俗的な作品が多い。

表題作はいま読んでもかなり凶悪な内容で、当時の風当たりは相当強かったことと思える。

狼藉をはたらくことを一種の特権のように捉えているガキの物語と言えるかもしれない。

まさに時代の寵児と言うところだ。

この作品集では「完全」であることを求めるのがテーマとなっているようだ。

これは著者の基本的な心情にも通じるのかもしれない。

しかし「完全な世界」など、生き続けているかぎり完成されないはずだ。

完結した人生だけに、完全な、すなわち閉じた世界が残される。

しかしそれを享受する自分はすでに存在しないのだから、完全であることを求めることには矛盾があると思う。

自分の人生を閉じる気もなかったけれど、完全であること以外は評価しない姿勢からは焦燥のようなものも感じられる。

限界があることは作家自身が気づいていたのかも知れない。

完全な遊戯 (新潮文庫)石原慎太郎

体脂肪計
タグ:石原慎太郎
posted by nana at 21:18 | 生活 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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