やはり「真実は小説より奇なり」


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立花 隆の宇宙飛行士との対話

SF・・・やはり「真実は小説より奇なり」
2よりも1の方が面白い。
実際に地球を後にした宇宙飛行士たちの話は何年経っても色褪せません。
特にOLから宇宙飛行士へと異色の転職を果たした菊地涼子さんの話は、可笑しくて可笑しくて一気にファンになってしまいました。
性格や宇宙飛行士になるまでの経歴は全く違う4人。
では、宇宙飛行士に求めらる素質とは?
それぞれの個性がインタビューから十分伝わってきて、とても楽しめます。

宇宙体験、神、これからの宇宙開発
 2巻に別れた立花隆の「宇宙対談集」。SF作家から日本人宇宙飛行士、心理学者、司馬遼太郎と多彩な顔ぶれで宇宙体験と神、日本の宇宙戦略を論ずる。
 やはりスペースシャトルで実際に宇宙に行った毛利衛の体験談が興味深い。宇宙空間から眺めた地球の美しさは言葉につくせないというが、うらやましい限りである。
 それにしてもわが国の宇宙開発に対する施策のお粗末さは悲しい限り。バッサリ斬り捨てる立花の論調が小気味良い。
 日進月歩の宇宙開発現場では一昔前の対談集といえなくもないが、内容は読み応え十分。
宇宙を語る〈1〉宇宙飛行士との対話

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タグ:立花 隆
posted by nana at 16:04 | 話題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

テーマが前作よりも濃い

前作に続き、読みました。
3つの章があり、1つ目は著者が生まれる前か幼い頃くらいを時代背景とする創作(小説)。恐らくはお金絡みで悪事を働いても、その後の挽回で生活も心も裕福になれるというテーマがあるように思える。つまり、今からでも遅くはないから、心を入れ替えて、行動しましょう!ということが言いたいのでは無いだろうか?

2つ目は前作に収録しきれなかった話を載せたとのこと。現代の地球の姿を例としてのプレアデス人の言葉がある。真偽はともかく。テーマはやはり貨幣経済からの脱却だろう。

3つ目は創作(小説)。貨幣経済からの脱却の一つのミラクルな方法が小説として描かれている。

うーん。どうなんでしょう。貨幣経済からの脱却というテーマが前作よりも濃いです。
貨幣経済云々は、終着点は僕の考えと似ているかも知れないですが、確かに心のありようについての促しに欠けています。心のあり方については書かれているとは思いますが、「促す」ところまでは至ってません。
3つ目の創作(小説)での貨幣経済からの脱却のアプローチの仕方が強引というか、無理がある。こういう奇跡が起こって欲しいとは思うが、現実離れしている。
脱却が先か、意識向上が先かというのがポイントだろう。
著者は脱却が先だと考えているようだ。それが人々の意識向上を促す。確かに一理はあるが、脱却が先というのは3つ目の創作(小説)に違和感を覚えるように困難だろう。
やはり一人一人の意識向上が先にあって、その後、貨幣経済からの脱却があるのでは?と思いますね。

そんな悠長なことを言ってる暇はないのだ!ということなのかな?
貨幣経済がベースにあるために「誰もが平等で平和に暮らせる社会」が実現できないでいるのは分かります。著者の思いは伝わってきますし、僕は好感も持ってます。でも、心のあり方を促す部分ももっと書いて欲しかったと思います。

自分としては面白かったですけどね。心のあり方は人生や他の本からも学べますし。

古くて新しい地球人の書いた本です。
人類に対する貨幣終了を強行に主張する著者に疑問を持ちお手紙を差し上げたところ著者からすぐに連絡がありました。いろいろと著者本人とお話が出来ました。

個人的に前著の疑問を持ったところ、新刊で疑問に思う部分を全て実直にお答え頂き、この本に書いてあることは事実だと確信するに至りました。

本には到底書けない程の懸念をプレアデスの人達がもっているかを、具体的に実例を挙げて著者本人からお聞きしました。

村で狐に化かされた時の状況、そして本に登場するインテリ婆さんがある国際的な日本人の方がモデルである事などを聞いて衝撃を受けました。著者の方は実名を明かしませんでしたが

直感的できた人物を挙げたところ正解でしたが、メディアにマインドコントロールされている方々には信じがたい人物でしょう。

特にプレアデスの方達が何故貨幣経済への警鐘を鳴らし続けるか、プレアデスが遙か昔の貨幣経済でいかに失敗を重ねたかをお聞きし、著者本人が世間からいかに嘲笑されようと

宇宙太子との約束を必ず果たしたい事をうったえていました。

古い地球人云々ではなくて謙虚にプレアデスの方の警鐘を聞き入れたいと思います。

お金も使い方次第ですが使い方を知らないから人類はここまで追い込まれたのでしょう。

内容を閲覧してから購入すべき本だと思います
宇宙太子との遭遇エピソードは前著「プレアデス星訪問記」のダイジェスト版が中ほどに収録されており、前後は創作物語となっています。

いずれも著者の政治的・社会的信条を宇宙人や登場人物の口を借りて主張しているようなもので、とにかく貨幣制度の廃止を強力に主張し、富の平等分配を唱えていますが、「他者への愛」「奉仕」と何度も訴えるわりには、ほとんど伝わってきませんでした。それはおそらく、貨幣制度廃止を実現するための方便(武器)として「愛」や「奉仕」といった概念を使っているような険しさを感じたからかもしれません。

また、自分の言うことを馬鹿にする人に対しての怒りのようなものも感じ、どうしても著者から愛深さや謙虚さというものを感じられませんでした。

お金が社会を悪くしているのは事実かもしれませんが、制度よりも心のほうが大切ではないかと思いました。制度だけを変えることをあまりにも強く主張する姿勢には強い違和感も感じました。政治色が強すぎるのが良くないとは言いませんが、偏っているような妙な感じを受けました。

肝心の宇宙太子との遭遇が事実かどうかは、私個人の印象ではまったく信じられませんでした。いかにも地球の(日本の)一個人が自己の主張を述べているようにしか感じられませんでした。
貨幣制度の廃止を強硬に訴える意固地な人の思想書という感じでした。

宇宙太子との遭遇―上平剛史作品集
上平 剛史

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タグ:上平 剛史
posted by nana at 17:28 | 話題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

気持ちそのまま

死の床で書き上げた作品らしい結び
「東京サーガ」の完結巻と言うことでしょう。
作者が死の床で書き上げた作品らしい結びになっているように思います。
特に、最終話「ムーン・リヴァー」で森田透に語らせている台詞の一つ一つが、作者の想いのたけの様な気さえします。
その証拠に、「生死一如」と言う言葉が出てきます。

ストーリー自体は「東京サーガ」らしい展開なのですが、島津が胃ガンの闘病生活に倒れ、透がそれを看病すると言うことになります。
その前に二人の壮絶な愛欲の場面があり、透が良と島津への愛の違いを確認すると言うことになります。
それに島津の死があり、透が何か悟りの様なものを得ると言う終わり方です。

本当に作者の気持ちそのままの作品になっていると思います。

光は、見えそうでありますが…
最後のTOKYO SAGAシリーズ本編(?)かと思います。
「朝日のあたる家」の直後のお話かと思いますが…。

壮絶でありました。
どの方もが楽しめる話ではないとは思います。
(「朝日のあたる…」を読みおえた直後に
この本を目にしていたら
とても読めなかったかもしれません…)

島津さんが私が思っていた以上に大人でなかったと言うか
子供だった…と言うか…
良から透をとりあげてかえすのには…
この方法しかなかったような気もします。

光は見えそうではありますが…
私には…
ただ、ただ…つらいでした…。
ムーン・リヴァー
栗本 薫

マークバイマークジェイコブス
タグ:栗本 薫
posted by nana at 14:02 | 話題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

暗い予兆が胸を覆うのだ

死をめぐる6つのストーリー
表紙のインパクトに圧倒されますが、中身もダイナミックでインパクトがあります。
「死」がキーワードとなって振り回されていく人間模様に読み応えがあって最後まで読破しました。
ドラマチックで人間愛と人間臭さが滲んでおもいんですが、心温まるような「愛情」が重なって見えるようで面白かったです。

車谷さんは心有る稀有な作家です。
 車谷さんの本はほとんど読んで、どれも血肉を尽くされた見事なものだと知っていますが、中でもこの作品集は白眉です。特に『古墳の話』、ぐっときます。
 強姦されて殺された高校時代の思い人の少女のために、書き手は涙を流して祝詞を奉げます。古墳が好きだった少女と、そんな彼女と古墳をひっくるめて好きだった書き手。
 古墳の中には彼女がいます。彼女はもう不死の人です。

これぞ文学
これぞ小説。これぞ純文学。
どんでん返しなどはありはしない。不幸な予兆はさいごまて消えることはない。読後感もこれまた重い。
死にそうな人間は死んでいく。不幸な人間はどこまでも不幸。
人はなんのために生きるのだろうか。
ユーモアのかけらもなく、淡々とした文章がよりリアルに不幸を描く。
流行りの、若々しい書き手のものとは対極にあるといえる。
読みたくない、と思う人も多いだろう。作者名として「車谷長吉」の名前を見つけたときから、暗い予兆が胸を覆うのだ。
それでも、この人の小説は読まなければならないのである。

忌中 (文春文庫)
車谷 長吉

レインブーツ
タグ:車谷 長吉
posted by nana at 16:48 | 話題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

あったかい優しさなのがたまりません

声が聞こえるから寂しくない
おばあちゃんが亡くなった時から不思議な声が聞こえることになった主人公。
声は八百万(やおろず、とおばあちゃん曰く)の神々の声。

こんな感じなら本当に辛いけど(うるさくて)物を大事にするよな……と思わせられます。
なんだろう、皆美形とは書いていないのに血が通ったような温かさがあるような。

一番のオススメはトイレの神ですが。
……こんなんじゃ大なんて出来ない!

癒し本です☆
 イースト・プレスのネット小説、書籍化シリーズ第二弾です。
 表紙買いでしたが、これは当りでした!

 たくさんの神様達と、それが見える主人公“スミカ”のどたばたコメディです★
 キャラ一人一人がとても個性が強いのにそれが全然うるさくなくて、むしろ凄く楽しい!
 文章だけでもキャラ達の可愛さがにじみ出てるのに、この小説の世界観にバッチリ合うイラストでさらにキャラの可愛さが引き立ってます!!
 
 私は結構「いい子」のヒロインが嫌いです。少年・少女漫画でもゲームでも“明るく、チョット天然な優しい子”がお馴染みなので、出てくるたびに「あ?・・・またキレイ事言ってるよ・・・」と冷めた感覚でしか見られない奴です・・・。
 それなのにどうしてでしょう・・・スミカの優しさがまったく鼻に付きません。
 スミカが神様達のためにイロイロ動いてそれが叶った後、こっちまで素直に「うんうん、よかったぁ・・・」と凄く嬉しい気分になります。

 この本を読んでて楽しくて、ほんのりして終始にやけっぱなしでした。
 この一冊でちゃんと完結してて、満足のいく終わり方でしたが、これからも続けられそうな終わり方とお話なので、続編が出たら買っちゃうんだろうなーっと思います。
 後、一つ注意なのが、スミカ自身恋愛はしません。神様達にチョロッと恋愛はありますが、恋愛要素は凄く薄いですので、購入しようと思ってた人でそういったのを期待されてる方は注意ですが、それが気にならないぐらい面白いですよ◎
 オススメです!!


ネット読者も買いです。
元々ネットの方でも読んでいましたが、書下ろしが大量と聞いては、
買わずにはいられませんでした。
この作者の持ち味は、シリアスと笑いを絶妙なバランスで配置して、
最後には、ほっこりと温かな気持ちにしてくれるところですが、
書籍化されてもその良さが全く失われずに発揮されています。
思わず泣いて、思わず笑ってしまう。
そして、何と言っても、登場人物がみんなこころが優しい。
表面的・夢物語的な優しさではなく、現実にもありそうな、
あったかい優しさなのがたまりません。
ライトノベルにありがちな美形大量生産には、真っ向から対立してます。
そこがまた、リアルで良い。

ネット読者にも楽しく、初めて読む読者にも楽しい民俗学っぽい一冊。
(うっかりフィクションをリアルと覚えないよう、ご注意を)

やおろず
古戸マチコ

グッチ バッグ
タグ:古戸マチコ
posted by nana at 15:01 | 話題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

最後まで気になる展開

珠玉の8篇
日常のありふれた風景や、失われつつある風景、見たことのない風景。
いろんな風景がつまった一冊です。
一遍一遍に心動かされますが、評することばがなんとか見つかる四篇について書きます。
すごい名作を読むとことばが見つからないものです。それくらいよかったです。

『モノレールねこ』
猫の首輪に他愛ないコメントを紙に書いてはさむと、猫が相手に運んでくれる。
そんな文通をサトルとタカキは続けますが、文面や、
モノレールねこというネーミングも、その猫が手紙を運ぶというのも、ひたすら牧歌的です。

『ポトスの樹』
九割は、語り手による父親への愚痴ですが、ラストでどんでんがえしがあります。
結果オーライの短編。

『ちょうちょう』
ラーメン店を開店した店長と、店員たちの人間模様や谷あり山ありのドラマ。
悪い客に、ネットで中傷記事を書かれてしまい、客足が遠のいていくというハプニングがあり、最後まで気になる展開です。短編ですが、ラーメンでいえば、麺はコシが強いこってり系です。

『バルタン最後の日』
バルタンとなづけられたザリガニの視点で、ひと家族の事情やいろんな思いが語られます。
教科書に載せるか、宮崎駿監督あたりにアニメ化して欲しい名短編です。

著者の魅力を一度に。
本書の著者、加納朋子さんの魅力とは何か。
それは日常のなかでの些細な謎と、人々の暖かさと、それを見出す優しい著者の視線だと思います。

本書はその作者の魅力をいっぺに味わえる作品。
著者の作品をはじめて読む人に、最初に薦めたいと感じる作品でした。

どの話も本当に泣ける。3ページ進むごとにホロリ……というのは大げさかも知れませんが、それくらいの感動はありました。

さて。加納さんの作品が初めてだという人に、本書を薦めたいのは、「感動」以外にも理由があります。

それは、作中の「シンデレラのお城」です。

読んだ方なら分かると思いますが、他の短編とは明らかに趣が異なり、ほんのりダークな作品となっています。ですが、この雰囲気も加納さんの魅力の一つには違いないのです。人が背負っているものは優しさだけではありません。当然、暗い部分も背負っています。当然です。それをふまえた上での、「優しさ」に感動があるのです。ただ「暖かい」「優しい」だけでは感動できないんですよ。
ある意味、人間くさい傲慢さ、計算がなくては「感動」にはならないんです。

余談ですが、「シンデレラのお城」はどこか『コッペリア』にも似たダークさを感じました。

では、どうぞお手にとって表紙を開いてくださいな@

上手な作品はあまたあるが、心がいやされた作品
上手な作家さん、すばらしい作品はあまたある。元気な時にはそういう作品を読もう。
この本はそれほど期待していなかったが、読んでいるうちにすーっと心の中に入り込んで、じわじわと心をいやしてくれる。
自分が忘れていたこと、知らずに傷付き、傷付けていた親子関係。さりげない筆致の中に、人と人の摩擦や隠されていた秘密、ダメ人間の弱さと素晴らしさを気づかせてくれる。
思わずわーっと泣き伏し、許しを請いたい衝動に駆られて、時々本を置き、胸の内をそっとなでまわしてみる。
疲れて気が弱くなっているような、そんなときにこの本を読んでみてください。

モノレールねこ (文春文庫)
加納 朋子

キャディーバッグ
タグ:加納 朋子
posted by nana at 20:11 | 話題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

賛否両論ありますが

夫婦ってみんなこんななんじゃ・・・
賛否両論ありますが、わたしはすきです。
夫婦ってみんなふたを開ければこんなものなのでは、
ウチだけかしら?
嫌いだけど、好きで、離れたいと思っても、
離れられない。
絆としかいいようのない目に見えないものでむすばれて
いるのではないかな。
わたしは、銀色さんの深い深いメッセージを勝手に
受け取りました。


草食系だって、食われているばっかりじゃない(笑)
ライオンはカモシカを追跡し倒し食べる。だからと言って、ライオンはカモシカを軽侮しない。知恵と体力と技巧を尽くした死闘のすえ、ようやく腹に入ってくれたカモシカに対し、ライオンは多大の敬意と、さらには愛情さえ感じているに違いない。

この物語を読んで、こんなイメージが頭に浮かんだ。

肉食系女子に「食い散らかされっぱなし」に見える草食系男子。確かにバンビのようにビクビク、オドオド、キョドってばっかしの彼の姿は実にオカシイ。本書は全体に「怖わおかしい」というテイストの物語なのだが、草食系男子の視点で描かれた肉食系女子がこれまた、誠に誠にコワイのである(笑)。

だが、草食系だって食われる一方ではない。そこがまた、微妙に面白い。

そもそも肉食獣は、草食獣がいなくては生きていけないのだから。

好き嫌い分かれる作品(ミタカシリーズ好きならいける)
軽ーく読めます。腹痛でトイレにこもっているあいだに読み終わりました。(結構長時間。笑)
最後が笑えた。銀色夏生さんの笑いが好きな人や、ミタカくんが好きな人は好きかも。
主人公の奥さんは最近の肉食女子にワガママ・鬼がプラスされた愛すべき鬼嫁でした。

僕のとてもわがままな奥さん (幻冬舎文庫)
銀色 夏生
タグ:銀色 夏生
posted by nana at 23:23 | 話題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

底意地の悪さに本人は気が付かない

女性の悪意と芯の強さを表した作品
明るく華やかで無邪気な明子、けれどその無邪気さの中には、他の女性と比べて自分が幸せで恵まれていて、誰よりも美しいという優越感があります。

その底意地の悪さに本人は気が付かない。

一方、ねじれた家庭に育ち、その後も運が悪く、本当は美しい顔立ちなのに表情が暗くなってしまった清子。

ずっと淡々と生きてきたのに、昔の同級生だった明子が突然幸せいっぱいの姿で現れる。

しかも彼女を”助けてさしあげよう”として。

そのくったくのない無神経さに清子の中の何かがプツンと切れてしまう。

1人の男を奪い合う二人は、結局その男を愛したのではなくて、相手を苦しめ、引きずりおろしたかった、それだけのために憎みあったのだと思います。

けれど最後には二人ともその愚かしさに気が付いて、嫉妬、ねたみ、そねみ、憎しみ、他人の思惑、そんなものから自由になることができます。

間に立った男は、ハンサムでお金持ちで優しくて絵に描いたようないい男だけれど、結局は二人の間で右往左往するだけで、自分の母親にもさからえない優柔不断な男だった。

まだまだ封建的で女性の立場が弱く、一方的に我慢を強いられた時代。

そんな中で二人が境遇に押しつぶされたり負けたりせずに、最後には物事の本質を見通してまっすぐに生きるようになります。

女性のこわさ、悪意、強さがよく描けた作品だと思います。

作者はその活躍や作風からキワモノのように思われがちですが、なかなか物事の本質をついた作品を書いていると思います。

一見おふざけのようなエッセイでも、作者のまっすぐで誠実な所がチラチラとほの見えます。

ポルノとして読むのもありだと思いますが(この作品は違いますが)それだけですませてしまうのにはもったいない作家だと思います。

大正という時代。


いままで、もし自分が現世に生きていなければ、絶対に大正時代に生まれたいと思っていました。

漠然と、キラキラした華やかなものを思い浮かべていましたが、そんなにいいものではないですね。

一夫多妻制のような生活は、私には無理です。

常に主人公・明子と清子のどちらかだったらと想定して読み進めましたが、結局どちらにもなりたいと思えませんでしたし、どちらの方が良かったのかも分かりませんでした。

途中は「勝った」「負けた」と、競うような展開でしたが、最後は二人ともそれぞれの幸せを手に入れた終わり方で、希望がもてました。

岩井志麻子さんの作品と言うことで、かなり気を入れて読み始めましたが、これは万人に受け入れられる、さわやかな作品です。

女のラベル
はじめ、この本を手に取ったときは「岩井志麻子」ホラーを期待して。

私の思っていたホラー作品ではなかったけれど、いい意味で期待を裏切られて良かったなあという読後感でした。

(でも男の人が読むとホラーかも)世間が勝手に自分につけてしまうラベル、世間だけでなく個々の人が自分に勝手に付けるラベル、自分自身で付ける(付けたい)ラベルは幸福にも一致する人と一致しない人がいる。

この世間のラベルをはずして自分のラベルだけを堂々と付けられるようになるのって難しいかな?自由恋愛 (中公文庫)岩井志麻子

リップグロス
タグ:岩井志麻子
posted by nana at 19:48 | 話題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ミュージカルとして純粋に楽しめる名作品

ブロードウェイキャストです
ジャケットがロンドン版だったので、高いのに無理して買ってしまいました・・・
中味はブロードウェイキャスト版と全く同じですのでお間違えなく。


そろそろ違うキャストのCDも欲しいところですね。


いつまでもウィキッドの世界に浸れる

今,劇団四季でやってるミュージカル「ウィキッド」のオリジナルです。


最後はちょっと悲しいんですけど,音楽的にとても楽しめるミュージカルです。


うねるように強弱するコーラス,
能天気な「良い魔女」グリンダの明るいソプラノ,
孤高の「悪い魔女」エルファバが力強く歌うソロや
2人のデュエットもすばらしい。


特に好きなのは,1幕の最後に出てくるエルファバのDefying Gravityです。


魔法の書を手に戦いを決意するエルファバと,オズの世界に残るグリンダとの
運命の別れ道となる場面の歌です。


ミュージカルでは,エルファバが
I'm flying high defying gravity(重力をものともせず,私は高く飛び立つ)
と歌いながら,だんだん上にせりあがっていきますが,
聞くたびに,あの鳥肌ものの場面を思い出します。


もともと,海外でウィキッドを見るための予習用として買いましたが,
主に復習というか余韻に浸るために愛用してます。


劇団四季ももちろん好きだけど,
もともと英語の原詞に合わせて作曲しているわけなので,
リズムや流れがしっくりしており,
やっぱりオリジナルにはオリジナルにしかないよさがあると思います。


ウィキッドの音楽が好きな方にはお勧めだと思います。


豪華なブロードウェイミュージカル

劇団四季が上演することでも話題になっているウィキッド。

豪華絢爛のファンタジックな世界観は、比較的誰でも楽しめる、ある意味ミュージカルらしいミュージカルです。

音楽的に、いわゆる名曲と呼ばれるような曲は第一幕に集中しているように思われます。

どこか不吉な予感をもたらすような「 No One Mourns the Wicked 」から始まる一幕は、しかし多くの明るいナンバーで構成されています。

エルファバが希望に満ちて歌う「Wizard and I 」グリンダ役のチェノウェスとエルファバ役のメンゼルの、それぞれに個性ある歌声が元気に響く「What Is This Feeling? 」実にミュージカルらしいダンスナンバーの「Dancing Through Life 」など…。

しかし、その合間にも「Something Bad 」などの不穏なナンバーが入ります。

そして、一幕をみごとに閉めるのが、エルファバとグリンダそれぞれの友情と決意に満ちた「Defying Gravity 」です。

二幕はどちらかというと少し重たいストーリーが重視されており、それほど華やかなナンバーはありません。

しかし、終わりに程近くなって歌われる「For Good」には胸を揺さぶられます。

作品全体に関して言えば、ミュージカルとして純粋に楽しめる名作品、ではあるのですが、ご鑑賞の前にぜひ「オズの魔法使い」をご一読ください(笑)読んでいるのといないのとでは、作品の持つ意味がまったく変わってきてしまいますので…。
Wicked: A New Musical [Original Broadway Cast Recording]
Stephen Schwartz

アイブロー
posted by nana at 15:57 | 話題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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