気持ちそのまま

死の床で書き上げた作品らしい結び
「東京サーガ」の完結巻と言うことでしょう。
作者が死の床で書き上げた作品らしい結びになっているように思います。
特に、最終話「ムーン・リヴァー」で森田透に語らせている台詞の一つ一つが、作者の想いのたけの様な気さえします。
その証拠に、「生死一如」と言う言葉が出てきます。

ストーリー自体は「東京サーガ」らしい展開なのですが、島津が胃ガンの闘病生活に倒れ、透がそれを看病すると言うことになります。
その前に二人の壮絶な愛欲の場面があり、透が良と島津への愛の違いを確認すると言うことになります。
それに島津の死があり、透が何か悟りの様なものを得ると言う終わり方です。

本当に作者の気持ちそのままの作品になっていると思います。

光は、見えそうでありますが…
最後のTOKYO SAGAシリーズ本編(?)かと思います。
「朝日のあたる家」の直後のお話かと思いますが…。

壮絶でありました。
どの方もが楽しめる話ではないとは思います。
(「朝日のあたる…」を読みおえた直後に
この本を目にしていたら
とても読めなかったかもしれません…)

島津さんが私が思っていた以上に大人でなかったと言うか
子供だった…と言うか…
良から透をとりあげてかえすのには…
この方法しかなかったような気もします。

光は見えそうではありますが…
私には…
ただ、ただ…つらいでした…。
ムーン・リヴァー
栗本 薫

マークバイマークジェイコブス
タグ:栗本 薫
posted by nana at 14:02 | 話題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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