不確定な未来と確固たる信念

リストラ請負会社に勤める主人公。人の運命を左右する立場にあり、どんなに恨まれ、なじられ、泣かれても、自らのスタンスを貫き通しやり遂げていく。 不確定な未来において生き抜いていくためには、確固たる信念に基づいて手を抜かずに取り組んでいくしかないのでしょう。

「でもね、やりたい仕事をやっているのなら、ある程度は我慢できると思うのよ。たとえ出世できなくても、きつい労働条件に置かれても、自分自身で納得できる部分はある。自分のやっていることに誇りみたいなものを持つことは出来るんじゃないかな」

もうひとつ深く探求することを期待する
人の人生を左右する仕事

そんな重いテーマとは裏腹に今風のノリでオムニバス形式で
どんどんと進んで行くあっというまに読めちゃう作品。
面白いけど、表層的。軽くて楽しいけど、印象に残りづらい。
ドラマ化するにはちょうどいい。

読むからには面白かった以外に何か残したいんです。
残った印象は、アジア料理と彼女の肢体なのは、ちょっと悲しい。

次作に期待。

でも読みやすいから次もよも。


主人公にホレます
20?30代を描いた男性作家の作品は、女性目線から見るとあまり魅力的でない男性主人公が多いのですが…。素直に好きですね、この主人公。
「リストラの肩たたき代行者」という設定そのものも興味深いのですが、恋愛ものとして楽しめました。というのもやはり仕事に取り組む主人公のプロフェッショナルな仕事ぶりに惹かれるからでしょう。
リストラ対象となる社員の仕事ぶり、職歴や性格、心理など細かに分析しながら業務を進めるわけですが、その調子で恋人の行動や心の動きの分析もするのだから細かい。とはいっても、陰湿な分析ではありませんよ。優しさに溢れています。
恋愛小説以上に女性の心を見てくれるこの主人公には、ホレます。

君たちに明日はない (新潮文庫)
垣根 涼介

ジューシークチュール


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posted by nana at 20:43 | 生活 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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