奇妙な恐さ

どれも奇妙な恐さがあっておもしろかった
10編の短編が収録された作品で、どれも奇妙な恐さがあっておもしろかった。

個人的には「SEVEN ROOMS」が一番恐くておもしろかった。

突然密室に閉じ込められて、そこからはどうやっても脱出することができない。

唯一の脱出口として部屋に汚い水が流れている溝があり、小さな弟だけが通れるのだが、その溝の先には同じ部屋が7つあって他にも同じ状況の人間がいることが分かりさらに恐怖が増していく。

最後の結末まで目が離せなかった。

短篇の名手
◆「Closet」義弟に自分の過去の罪を知られてしまったミキは、彼の死体を彼の部屋にあるクローゼットに隠すことにする――。

《倒叙ミステリ》かと思わせてじつは……という趣向。

『GOTH』において、遺憾なく発揮された乙一の叙述トリックが、本作でも抜群のキレを見せます。

カンのいい人は、すぐに真相に気づくかもしれませんが、結末から遡って、犯人の人物像を想像していくと、また違った感慨が浮かびます。

◆「ZOO」男の元に毎日送られてくる恋人の腐乱死体の写真。

彼女を殺し、写真を送ってくるのは誰なのか?日々「犯人探し」に明け暮れる男は、やがて衝撃の事実を知ることに……!作中において、惰性や拘束を象徴する「ZOO(=動物園)」というモチーフと、男の切迫感や閉塞感の対置が絶妙。

悪くはない。


レビュータイトルの通り、悪くはないんだけど・・・。

残念ながら珠玉の短編集ではなく玉石混合という感が拭えない。

「落ちる飛行機の中で・・・」や「陽だまりの詩」のなどの素晴らしい作品がある一方、「で、だから何?手垢にまみれたネタを手垢にまみれた調理法で料理しているだけじゃん」と首を捻りたくなる話も少なからずあった。

よって★三つ。

ただ作者の引き出しの多さには驚かされる。

乙一さんの作品には他にも完成度が高い作品が数多くあるので、これからも見守っていきたい。

ZOO乙一

コーセー エスプリークは、肌も自然に綺麗に見える気がします。
タグ:乙一 読書
posted by nana at 16:40 | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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